認知症について

認知症のイメージイラスト

人生100年時代と言われている長寿の日本において、長生きすれば誰でも認知症になる可能性があります。実際に、認知症の有病率は95歳で実に80%とも言われています。

今後の日本においては、20年後の2040年代に、高齢者人口がピークを迎えます。
そのピーク後においても、「認知症人口は2060年まで増加し続ける」と推計されています。

誰もが認知症になりうる時代において、認知症を闇雲に、ただ恐れるのではなく、「認知症になっても安心して暮らしていける」という安心感が大切だと思います。そのためには、ご本人自身も、ご家族や身近な方も、認知症について正しい知識と理解が不可欠です。
近年では、認知症であることを公表する著名人もおられます。
「認知症になるなんて信じられない、怖い、許せない、恥ずかしい、まさか」という「恐怖」の考えから、「認知症になっても支えがあれば大丈夫なんだ、年を重ねれば多くの人が認知症になるんだ、特別なことではないんだ」という「安心」に、少しづつ転換していくことが求められています。
当院では、認知症の正しい理解のための講話を行っていきます。

「認知症」という疾患は、認知機能等の変化により、生活場面に影響が出ます。そのため、患者さんご本人とご家族への、「継続的な支援」が大変重要です。

そのために、当院では以下の事を大切にします

  1. 予防の考え方 認知症にならないように!ではなく、認知症になるのを"遅らせる"のが「予防」
  2. 早期の気付きと早期の対応 必要な支援を知り、早めに繋がることができるようにサポート
  3. 認知症の進行を緩和する 定期的フォローにより進行緩和の状況を確認、緩和のコツを実践できる生活習慣を整えていただく
  4. 個々に応じたケア
  5. 支えになる、一緒に歩む、関わる人達のネットワーク、和、連携を創る

当院では元気なうちから、MCI(軽度認知障害)、認知症疾患のあらゆる段階において、安心した生活につながるよう、サポートいたします。