ナースのこころブログ 認知症ではないけど 受診できますか
- 2021.07.12
ハイビスカスが 南国の風を連れてきます・・・夏ですね。
さて、当クリニックにお来しになる方の 受診のきっかけ、 いろいろです。
当クリニック院長は かきぎ院長ですが、この 「かきぎ」が 聞き取りにくいため、聞き返されることが 多々あります。「かきぎ」は 「柿木」と書きます。秋に美味しい柿です。
クリニック名は かきぎ認知症しあわせクリニックです。 「認知症」というワードが含まれるので、「認知症 以外の理由」で 受診をされる方は 少し戸惑われることもあります。
「認知症ではないですが いいでしょうか?」 「若い方は ほとんどおられないのでしょう?」 「不眠で かかってるのは私くらいでしょう?」等々・・・
かきぎ院長は 「認知症専門医」ですが、今一度 認知症以外の診療 について 以下 確認しました。
かきぎ院長の得意分野は
「うつ・仮面うつ・適応障害・自律神経失調症・不眠症・睡眠時行動障害・不安・大人の発達障害・高次脳機能障害・認知症・BPSD・他・・・・」
とのことです。
お察しのとおり・・・もちろん認知症だけではなかった です。
当クリニックでは
「ここに 相談できる、ここがある。
あなたらしさを ささえる、
安心を届けたい。」
という理念を掲げ、相談・受診に来られる方との 人と人の つながりを 大切にしています。
そもそも、認知症ケアの分野では、
本人の意思決定を支え 尊重すること、
本人の これまで~現在の人生や 培われた価値観を 重要視し、個々の特性や能力に合わせた ケアを行うこと、これらが とても大切なことです。
そして そのために、介護・福祉・行政・医療の
多職種=(ホームヘルパー・介護士・介護支援専門員・社会福祉士・あんすこの看護師 保健師・医師・看護師・公認心理師・作業療法士・理学療法士・機能訓練指導員・福祉用具業者さん等々)が
連携・協働しています。
そして 認知症ケアの分野では、
「医療」と「患者」・「ケア提供者」と「ケアを受ける側」という関係だけでなく、
あくまでも、お互いの「人」と「人」との関わりを通じた、「信頼関係の構築」が礎となってこそ、安心で適切なケアが実現できる。 というのが基本です。
それは 当たりまえですが、不可欠な・・・目線を合わせて・笑顔で・挨拶をする、といった関わりから始まります。
これらのとても大事なことを、私は、これまで介護や保育分野での職歴で学ばせていただきました。おかげで、今の自分があります。
これまで、特別養護老人ホーム医務室、デイサービス看護師、訪問看護ステーション管理者・看護師、認知症疾患医療センター連携担当者、等での 勤務を経て、多くのことを学ばせて いただきました。また、保育園での病児保育の看護師として勤務した時にも、認知症ケアの基本的姿勢が ずいぶん生かされました。
人と関わる仕事の基本姿勢は、認知症ケアで 大事にされていることと共通していると思います。私にとっては、昔、急性期の総合病院で病棟看護師として勤務していた当時には 習得できていなかった「考え方」と「姿勢」でした。
お伝えしたいことは、
うつ、不眠、不安、他・・・ どのような疾患 の ご相談・診察に来られた場合でも、当クリニックでは、受診に来られる方を あまり「患者さん」として特別視していません。自分たちと 変わらず、同じように、体調を崩したり、時に生きるのに疲れ、時に自分と悪戦苦闘し、心に葛藤や 苦しみを抱え、また自分に自信が持てなくなったり、ひどい自責の念にかられたり・・・。それでも もし できるのなら少しでも前を向き、進めるものなら 1歩でも半歩でも・・・牛歩でも 進みたい、進むことができるか わからないけれど・・・。そう感じながら、この3次元の世界で、日々を生きる同志として、お話し接しています。もちろん 年上の みなさまは、自分たちにとっては 人生の先輩ですので、学ばせていただくことが すごく多いです。いつもありがとうございます。
そのうえで、当方が 何か少しでも お役に立てることを。 全力で お伝えしたり、お話を お聴きしたり、時にサポートさせていただいたり・・・。そのような ひとつの交流の「場」が、かきぎ認知症しあわせクリニックです。
みなさまに お会いする機会が ありましたら どうぞよろしくお願い申し上げます。
看護相談は無料でお電話・面談でお受けしています。お電話でお問い合わせくださいね。