やる気アップとホルモン
- 2025.05.17
男性の性ホルモン(アンドロゲン)の一種であるテストステロン(Testosterone)についてのお話。
主に、男性の身体的特徴・性機能・筋肉・骨格・精神活動などに幅広く関与するホルモンです。女性にも少量存在し、やる気・活力・性欲・筋力の維持などに重要な役割を果たします。
🧪 テストステロンの低下と症状(LOH症候群)
心身の活力低下 やる気が出ない、疲れやすい、集中力が続かない
体型の変化 筋力低下、内臓脂肪の増加、骨密度低下
精神面 抑うつ感、不安感、自己評価の低下
このような症状の集合は、加齢性低テストステロン症候群(LOH症候群)と呼ばれます。
🧠 テストステロンとやる気の関係
項目 | 説明 |
---|---|
✔ テストステロンの働き | 筋肉量・骨密度の維持、やる気・競争心・自信・集中力の維持、性的関心など |
✔ やる気との関係 | テストステロンが低下すると、気力低下・抑うつ・疲労感などが現れやすくなる |
✔ 男女ともに重要 | 男性はもちろん、女性にも必要なホルモン。低すぎると無気力感や集中力低下が起こりやすい |
🧪 テストステロンを測るべき人の特徴(セルフチェック)
- 慢性的な無気力、集中力の低下
- 筋力の減少、体力の衰えを感じる
- 性的関心の低下
- 気分の落ち込みが続く
- 朝の勃起が少なくなった(男性)
- 「最近、なんとなく自分らしさがない」感覚
👉 当てはまる人は、血液検査(遊離テストステロン・総テストステロン)を検討
🍽 テストステロンを高める栄養素と食品
栄養素 | 主な働き | 多く含む食品 |
---|---|---|
亜鉛 | テストステロン合成の中心的役割 | 牡蠣、レバー、かぼちゃの種 |
ビタミンD | 合成促進+受容体感受性の向上 | 鮭、卵黄、日光浴 |
マグネシウム | 性ホルモン合成とストレス緩和 | 海藻類、アーモンド、玄米 |
ビタミンB6 | テストステロン合成・ストレス対策 | にんにく、まぐろ、バナナ |
たんぱく質 | 材料そのもの(不足で合成不良) | 肉、卵、大豆、魚 |
脂質(コレステロール) | ステロイドホルモンの原料 | 卵、ナッツ、良質な油脂(オリーブ油) |
💊 栄養療法的サポート(医師相談のもと)
- 亜鉛サプリ(15〜30mg/日:銅とバランスを取る)
- ビタミンD(血中濃度に応じて2000〜5000IU/日)
- マグネシウム(クエン酸・グリシン酸など吸収型)
- アシュワガンダやトンカットアリ(天然植物由来のテストステロンブースター)※安全性評価必須
🧘♂️ 生活習慣でできるテストステロン活性化法
方法 | ポイント |
---|---|
筋トレ | 特にスクワット・ベンチプレスなど大筋群の運動が効果的 |
十分な睡眠 | 7〜8時間が最適、睡眠不足はテストステロンを下げる |
ストレスコントロール | コルチゾール過剰はテストステロンを抑制する |
日光浴 | ビタミンD産生+交感神経活性化で気力アップ |
アルコール・糖質の過剰制限 | 肝機能・インスリン抵抗性が悪化するとテストステロンも低下 |
📝 まとめ
「やる気が出ない」と感じるとき、それはテストステロンの低下が関係しているかもしれません。
分子整合栄養療法では、栄養・ホルモン・生活習慣の全体を見直すことで、自然なやる気と活力を取り戻すアプローチが可能です。