ナースのこころブログ うつ
- 2021.06.29
「ひどく・つらい・・・」のは「うつ」・かも しれないです。
もうすぐ7月。
紫陽花の淡い紫・水色・ピンク色のグラデーションが美しいですね。神戸は紫陽花の美しい街ですね。
気が付けば1年の半分があっという間に過ぎていきました。後半は、笑顔の時間が少しでも 増えますように。
さて、「うつ」について。
みなさんうつうつと気分が暗く重たくなることはないですか。
うつの原因で良く言われるのは、離別や死別、その他 喪失体験や、トラウマになるような心的外傷ストレスなどですが、人によって 様々です。
ただ、自分自身ではうつ状態になっている、その原因に気づかない、こともあります。日々の生活が精一杯な状態ですから顧みる余裕もありません。
もちろん周囲の人も気づかないままになっていることがあります。
もちろん心もすごくしんどいしいつもどこか落ち着かないし楽しくないし体調もすぐれない・・・自分でも「何かおかしい」のですが、その理由を「〇〇だからだ」と他のことにしてしまって自分を無理やり納得させてしまっている場合もあります。
うつになりやすい人はもともとストレスを感じやすい傾向があります。普段から ストレスにどうにか折り合いをつけて生活してきましたが、いよいよ頑張りが限界を超えてバランスが保てなくなります。
それでもなお、こんな「自分が悪い」のだ!と、さらに自分を責めてしまいます。もっと頑張らなくては!そう思ってしまいます。・・・すでに、もう十分、頑張って、います。相当につらいのに、自分に鞭打って頑張って生きています。
ネガティブな思考がぐるぐる頭をめぐり、心は重い鉄の玉でも入っているようで、何も楽しいことはないし、何もしたくありません。お風呂に入るのも、身だしなみにかまうのも億劫です。何もかも、もうしたくありません。
こうなってくると、もちろん体の調子にも影響が出てきます。以下の症状にあちこち複数にチェックが入って、2週間以上継続している場合は、無理をしすぎている可能性があります。
□疲れやすい
□朝と夕とで調子が違う・調子に変動がある
□口が良く乾く・水分を常に取らないと不安
□食欲がない・過食・便秘・下痢・腹部が張る
□残尿感がある・頻尿
□頭痛・肩凝り・背部痛・腰痛など あちこち痛い
□各部の痛みに消炎鎮痛薬はあまり効果がない
□喉がつまった感覚、喉に何か引っかかっている感覚がある
□息苦しさがある
□動悸がする
□血圧が変動する
□極端に寒がる、または 暑がる
□ほてる
□寝つきが悪い、夜間に2-3回 目が覚める
□夜中に眠れないときに いやなことばかり考えてしまう
□すべてなかったらどんなに楽だろうかと考える
□死んだ方がましと思う
□何事にも興味を持てない、喜び・楽しみを感じない
□気持ちが落ち着かず そわそわ 焦る感じがする、イライラすることが多い
□ひどく自分を責める、強く自分が悪いからと思う
□集中して取り組めない
このようなチェックで早めに気づいていただくきっかけになればと思います。
薬物療法の場合には、安全性を確保するために、 当クリニックでは、ごく少量から薬をスタートし、少しづつ調整を行っていきます。
当クリニックでは、うつの症状や原因に応じて、薬を使わず、 心理カウンセリングでの加療を行うこともあります。
また 芸術療法(臨床美術・音楽療法:(自費))も行っております。
つらいままになっている場合は、一度ご相談ください。
「相談してよかった」・・・そう感じていただければ有難いです。
つらい気持ち、そのまま無視せず、お電話くださいね。
もう 十二分に 頑張ってこられたのですから・・・。