ナースのこころブログ 「もの忘れ」ほかの症状、認知症
- 2021.06.23
④ R3.6.23 「もの忘れ」ほかの症状、認知症
曇り空と 蒸し暑さのためか、体調が優れなかったり、メンタルが揺れるしんどい時期ですね。
そんな日も自然は優しく癒してくれます。クリニックの窓から聞こえる スズメのチュンチュンが心地よいです。
さて、今日は 認知症についてです。
認知症の主な症状は、「もの忘れ」というのは良く知られています。
もの忘れと それ以外にも 以下のような症状が見られることがあります。
1つでも 気になる症状がある場合は、お早めにご相談くださいね。
- ❏ 何度も同じことを聴く・言う
- ❏ 約束や予定を忘れる
- ❏ 新しいことを覚えられない
- ❏ 大事なものをしまい込んで忘れるので、身近な人に盗ったと言う
- ❏ 慣れた道で迷う
- ❏ 服の着方・体の洗い方が分からない
- ❏ 食卓のお膳やごはんが 見えづらい
- ❏ 車の運転でミスが増える、こする・ぶつける等
- ❏ 実際には ここに居ない人や 動物が居るという
- ❏ お金や書類の管理が 難しい
- ❏ 携帯電話の使い方が 分からなくなった
- ❏ 昔から作ってきた 料理の味が変わった
- ❏ 仕事や地域の役割で ミスを指摘される
- ❏ 会話が減って 口数も減った
- ❏ 会話やドラマの内容が 理解しづらい
- ❏ 自分の言いたいことを 上手く表現できない
- ❏ 物の名前や 人の名前が出にくく、「あれ」・「それ」を多用する
- ❏ 慣れた作業に 以前よりも時間がかかる
- ❏ 一度に複数のことを こなせない
- ❏ にぎやかな所で 会話が聞き取れない
- ❏ 集中して1つのことに 取り組む ことが難しい
- ❏ 相手の気持ちを理解し 状況に合わせた行動を とることができない
- ❏ 我が道をいくような行動が 目立つ
- ❏ 常識にとらわれない行動をする(他人の家の花を摘む、万引きする)
以上が、認知症や 軽度認知障害の場合に みられる症状の一例です。
ここで注意がいるのは、認知症と そっくりな症状であっても、「認知症以外の病気」である場合が あることです。例えば、胃がん切除後の ビタミンB12の欠乏や、甲状腺機能の低下、水頭症、うつ、せん妄などです。このような場合は、早期に気づいて 治療を開始することで 治癒する場合があります。
当クリニックでは、生活の困りごとや 体の不調について、詳しくお聴きし、必要な検査を行います。
結果として、認知症や 軽度認知障害との 診断の場合には、進行を予防する生活習慣や、
生活のサポートについて、ご本人・ご家族と 一緒に考えていきます。
認知症は、医療の治療と、生活のサポートの両方が必要です。
当クリニックでは、様々な心配なことを 気負わずご相談いただけるよう、診察室の雰囲気づくりに努めております。
少しでも気になる症状がありましたら、一度ご相談くださいね。
みなさまの笑顔が 増えますように。